武将の銅像と墓参り

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正龍寺の北条氏邦の墓

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埼玉県大里郡寄居町にある正龍寺には北条氏邦のお墓があります。

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正龍寺の歴史は古く、元は花園城主藤田五郎政行が創建し、貞和4年(11348)臨済宗の僧實翁和尚が、
山号を青龍寺と改号。天文元年(1532)に乾翁瑞元和尚が教化して十五代城主藤田康邦が開基となり、
天正19年(1591)に正龍寺に変わりました。現在は曹洞宗のお寺だそうです。

正式な名前は「曹洞宗 高根山藤源院 正龍禅寺」。北条氏邦夫妻と藤田康邦夫妻のお墓があります。
北条氏邦は北条氏康の3男で氏政や氏照の弟、藤田康邦は当時の花園城主で氏邦の養父であり義父です。


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藤田氏は古くから一帯を治め、室町時代には関東管領上杉氏の重臣でしたが、川越野戦の後、
北条氏の支配下に入ると、氏康の三男、乙千代(後の氏邦)を娘(後の大福御前)の婿に迎えて
天神山城と花園城を譲り、康邦自身は男子の重連・信吉を連れて用土城に移って隠居となります。
氏邦が鉢形城主となったのは永禄年間。この時に大規模な改修が行われ北条最大規模の支城となりました。


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お墓の中をちょいちょい登りながら進んで氏邦さんたちのお墓に到着。霊廟のようになってます。
2組の夫妻のお墓はそれぞれ埼玉県指定史跡及天然記念物に指定されているそうです・・天然記念物?


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供養祭など特別な時以外、普段は鍵がかかっていて中に入ることはできないようです。
向かって左に北条氏邦と大福御前、右側に藤田康邦と西福御前の宝篋印塔が並んでいます。
戦国期の宝篋印塔としては大型で、笠に彫られた蕨手や竪連子の模様などに特徴のあるこの四基の墓は
戦国末期の領国支配と戦国大名の動静の一端を如実に物語っています・・と説明がありました。


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氏邦は豊臣秀吉による小田原攻めの際、野戦での撃退を主張したとも言われる武闘派で、
兄の氏照とともに勇将の誉れ高い武将でした。子供の頃には氏政を何度もケンカで負かせており、
家臣の中には氏邦や氏照の方が世継ぎに向いているのではという声も上がっていたほどだったとか。
父の氏康は後継ぎ問題を恐れ、氏邦を藤田氏へ、氏照を大石氏に養子へ出したと言われています。

氏邦は野戦を得意とする武勇の将でしたが、鉢形城改修と同時に城下町を整備して養蚕を奨励し、
領国経営にも力を入れていたそうです。小田原攻めの際には抗戦を主張しますが評定に従い、
3千あまりの兵とともに鉢形城に籠城しました。しかし上杉景勝、前田利家ら5万の兵に包囲され1ヶ月後、
氏邦は城兵の助命を条件にやむなく開城。正龍寺で出家して前田利家のもとに降伏したと言います。

その後、氏邦は前田利家に預けられて加賀に移り、7年後に死去しました。享年57歳。
氏邦の夫人、大福(おふく)御前は正龍寺で仏門に入っていましたが落城の後、自害したそうです。


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用土城に隠居した藤田康邦が亡くなったのは天文24(1555)年。ここ正龍寺に葬られました。
この時、康邦が連れて出た2人の実子・・重連は19歳、信吉は3歳だったそうです。
天正6(1578)年、重連は沼田城主をめぐる問題から存在を危険視した氏邦によって毒殺されます。
沼田城代となっていた弟の信吉は氏邦を恨んで武田勝頼に寝返り、武田氏の滅亡後は上杉へ仕えると、
鉢形城攻めでは上杉軍の先鋒を務めました。一説によると信吉は姉の大福御前に頼まれて
氏邦の助命嘆願をしたとも言われていますが、寝返るほど恨んでいた兄の敵だし・・どうなんだろ? 

氏邦の遺骨は加賀から家臣が持ち帰り、藤田氏康夫妻の眠る正龍寺に葬ったと言われています。


義弟毒殺とかぶっそうな話もあるけど家のため家臣のため・・戦国時代だから何でもありますよ。
それでも数々の戦功をあげ、堅固な鉢形城を築き、領地経営にも力を注ぎ、抗戦派にも関わらず、
城兵の命を救うため開城を選び・・そんな氏邦の葬儀には弟氏規や北条旧臣や領民などを含め、
一山を越える人が集まったと言われています。今でも地元の人からは慕われているそうです。


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正龍寺の近くには藤田氏の菩提寺である善導寺もあります。鉢形城も近いので全部セットで。



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